【グループポリシー】視覚効果をパフォーマンス優先へ変更する方法
WindowsというOSは元々初心者に扱いやすいものということを前提に作られたOSです。
だからなのか標準で多くのアニメーション機能がONになっており、いろんなところでいろんなものがぬるぬる動きます。
確かにこれはあまりシステムに詳しくない方には、わかりやすい部分もあるかとは思いますが、逆にシステムに詳しい人間からすると、はっきり言って邪魔です。
無駄なアニメーションはマシンパワーを消費してしまうため、余計な効果はない方がよい環境もあります。
特にサーバーや会社PC「スペックが低いまま使わなければならない場合」なんかはそうですね。
上記のような環境であれば、ADが入っていることも多いと思いますので、グループポリシーでパフォーマンスを重視した設定に変更してみましょう。
環境
ホスト:WindowsServer2016
クライアント:Windows10Pro
1.視覚効果
2.「パフォーマンスを優先する」設定を行うとどうなるの?
3.設定箇所
1.視覚効果
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」→「システムのプロパティ」にある、パフォーマンスの設定の中のひとつです。
「設定」をクリックすると、以下の画面になります。
標準では、「コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する」にチェックが入っており、色々な視覚効果がONになっています。
2.「パフォーマンスを優先する」設定を行うとどうなるの?
パフォーマンスを優先すると、以下のようにチェックがすべて外れます。
適用してみますが、実はほとんど変わりません。
細かーいところで、微妙な変化(スクロールバーの動きがカクカクしてるとか、Excelのカーソルがサクサク動くとか)はありますが、ぱっと見た感じではほとんど変わりません。
このために微妙にマシンパワーを使っているっていうのも、勿体ない話ですね^^
3.設定箇所
いよいよ設定です。
GPの標準設定では項目がなく、またユーザーごとの設定となるため、ユーザー構成のレジストリを変更します。
「ユーザーの構成」→「基本設定」→「Windowsの設定」→「レジストリ」
右枠を右クリックし、「新規作成」→「レジストリ項目」
・アクション:置換
・ハイブ:HKEY_CURRENT_USER
・キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\VisualEffects
・値の名前:VisualFXSetting
・値の種類:REG_DWORD
・値:2(パフォーマンスを優先する)
「Gpupdate/force」で対象のユーザーのアカウントを更新すれば、「パフォーマンスを優先する」に変更されています。
今回は「パフォーマンスを優先する」の設定でしたが、値を以下のように変更すれば、他の設定へも変更可能です。
0:コンピュータに応じて最適なものを自動的に選択する
1:デザインを優先する
3:カスタム
あまり用途は思いつきませんが、場合によっては「デザインを優先する」とする場合もあるかもしれません。
その場合は、値を変更して設定してください。