【グループポリシー】各ユーザーにファイルを配布する方法
PCを各ユーザーに渡す場合、特定のファイルをダウンロードしたり、共有からコピーして保存する場合があると思います。
台数が少ない場合は1件1件手動でもよいですが、数が多かったり、1台のPCに複数のユーザーでログインしたりする場合、各ユーザーごとにファイルを準備するのは大変です。
グループポリシーの環境下であれば、設定を行っておくだけで自動的に特定のファイルをデスクトップ上に置いておくような形をとれますので、AD環境構築済であれば、ぜひ設定しましょう。
環境
ホスト:WindowsServer2016 Standerd
クライアント:Windows10Pro
1.事前準備
2.デスクトップへのファイル配布の設定
3.デスクトップにフォルダを作って配布する設定
1.事前準
ドメイン参加直後からファイルを配布したい場合、ファイルは配布されるPCが初期設定で参照できる場所に格納しておく必要があります。
本稿では、「WinSV1」というWindowsServerにeveryoneが読み取り専用でアクセス可能な共有フォルダ「ショートカット」を作成し、その中にある「test.txt」というファイルをクライアントのデスクトップに配布します。
2.デスクトップへのファイル配布の設定
設定箇所
「ユーザーの構成」→「基本設定」→「Windowsの設定」→「ファイル」
右枠より[新規作成]-[ファイル]
[全般]タブ
アクション:更新
ソースファイル:\\WinSV1\ショートカット\ test.txt
ターゲットファイル:%USERPROFILE%\Desktop\text.txt
[共通]タブ
ログオンしているユーザーのセキュリティコンテキストで実行する:チェック
※「ログオンしているユーザーのセキュリティコンテキストで実行する」はチェックしなくてもいいですが、システムアカウントに色々設定する場合を除き、基本的にはチェックしておく方がよいと思います。
※最初の1回だけ配布し、その後の更新などが必要ない場合は、「1度だけ適用し、再適用しない」にチェックを入れる。下はチェックを入れた場合の画像です。
以上の設定で対象がGP適用時に反映されるようになります。
3.デスクトップにフォルダを作って配布する設定
また、ファイルをフォルダに入れて配布する場合は以下のように変更します。
以下はショートカットというフォルダを作成し、そこにtest.textを入れる設定です。
「全般」タブ
アクション:更新
ソースファイル:\\WinSV1\ショートカット\ test.txt
ターゲットファイル:%USERPROFILE%\Desktop\ショートカット\text.txt
[共通]タブ
ログオンしているユーザーのセキュリティコンテキストで実行する:チェック
数が多い場合は、フォルダを作って入れてあげた方が親切ですよね。
そのほか別記事でリンクを自動作成する方法も紹介しますので、よかったら見て言ってください。